目次
① BIM/CIM入門(矢吹教授による講義)
BIM/CIMがどのような経緯で何を目的として生まれ、国土交通省でこれまでどのように導入・推進してきたか、i-ConstructionやインフラDXなどの施策の中での位置付けと将来像、原則適用に伴いどのようにモデルを作成すべきか、などについて学びます。さらに、BIM/CIMを実現するための基礎的な技術である、コンピュータグラフィクス(CG)、3次元プロダクトモデル、国際標準化などとともに海外の動向と歴史的な位置付けについても学びます。
※矢吹教授のプロフィール
所属:大阪大学大学院工学研究科 環境エネルギー工学専攻 共生環境デザイン学講座環境設計情報学領域(矢吹研究室)
矢吹教授は、10年以上国土交通省のBIM/CIM導入に携わられ、2016年CIM導入推進委員会(現:BIM/CIM推進委員会)発足当時より、長年、委員長として日本のBIM/CIMの社会実装をけん引しております。この養成講座でも、それらの豊富なご経験やノウハウを基に、ご講義をされておられます。
矢吹教授は、10年以上国土交通省のBIM/CIM導入に携わられ、2016年CIM導入推進委員会(現:BIM/CIM推進委員会)発足当時より、長年、委員長として日本のBIM/CIMの社会実装をけん引しております。この養成講座でも、それらの豊富なご経験やノウハウを基に、ご講義をされておられます。
② Civil 3D 基本操作
③ 道路モデル作成基本(Civil 3D)
本コースでは、地盤の3次元モデルに道路の中心線形を入力し、切土・盛土の土工モデルの作成方法を学びます。まず実際の現況地形モデルに道路の平面線形を入力し、縦断線形を作成する方法を学びます。次に、標準横断面を入力することにより、コリドーと呼ばれる切土・盛土の3次元モデルの作成方法を学びます。さらに、切土・盛土の土工量を自動的に求める方法を学びます。2次元図面を用いて、手作業でこうした作業を行った経験がある方々は、Civil 3Dを用いることにより、一連の作業があまりにも短時間でできること、そして完成形状を3Dで確認できることに驚くでしょう。また、作成した道路土工モデルから、国土交通省で標準データ形式としているJ-LandXMLにexportすることができます。
④ 造成モデル作成基本(Civil 3D)
⑤ 統合モデル作成1(Navisworks)
Navisworksとは、モデルを作成するためのソフトウェアではなく、Civil 3Dで作成した道路土工モデルと、Revitで作成した橋梁モデルなどを一つに統合し、設計の適切性、妥当性を周辺環境も含めて確認することができるソフトウェアです。さらに4Dモデルという施工プロセスを工程表に合わせてアニメーションのように表示させたり、構造物同士の干渉チェックを行ったりすることができます。(干渉チェックとは、設計した構造物の部材などが、他の部材や既設の建物や構造物と重なったり、ぶつかっていないかをチェックすることで、Navisworksでは干渉チェックを自動的に行うことができます)Revitで設計した橋梁等の構造物が、周辺の地形や他のインフラ構造物や建物と景観上問題ないかどうかなどを、3次元可視化によって適切に管理することができます。
さらに、構造物の各部材をいつ施工するのかを工程表のソフトウェアと連動させる4Dモデルの機能を用いることにより、現場で無用なトラブルが生じたり、手戻りの惧れがないかをチェックすることができます。また、3次元可視化によって発注者との打ち合わせや住民説明などにも効果的な資料の作成が可能です。
本コースでは、地形、周辺構造物などのデータの読み込み、Revitなどで設計した3次元モデルの読み込み、目的に応じた表示の設定、属性情報の追加及び4Dシミュレーションの作成について学びます。
⑥ 点群処理(Recap)
⑦ 構造物モデル作成基礎(Revit)
Revitは、建築構造物や橋梁などの鉄筋コンクリート、プレストレストコンクリート、あるいは鋼構造物などの3次元モデルを作成するためのソフトウェアです。AutoCADと異なる点は、梁や柱、窓、ドア、壁、床などの部材を1つ1つ3次元オブジェクトとして構築し、各オブジェクトに属性(プロパティ)データを入力したり、修正、抽出したりすることができる点です。Revitを用いることにより、部材毎の本数、個数、面積、体積などの数量を自動的に求めることができ、検索することもできます。本コースでは、Revitにより構造物モデルを作成する基礎的な手法を学びます。
Revitは、建築構造物を設計するためのソフトウェアですが、土木においても橋梁、擁壁、水門などのコンクリート・鋼構造物の設計にも非常に有用です。AutoCADなどと異なる点は、部材をファミリとして作成しそれらを組み合わせて3次元オブジェクトとして構築することです。さらに、柱、梁、基礎、鉄筋などあらかじめソフトに登録されているファミリがあり、編集をして使用することが可能なため、業務の効率化につながります。本コースでは、既存のファミリを用いて、柱・梁構造物モデルの作成、逆T擁壁モデルの躯体、同配筋、鉄筋集計表の作成方法、3次元モデルからの2次元図面の作成方法を学びます。
Revitは、建築構造物を設計するためのソフトウェアですが、土木においても橋梁、擁壁、水門などのコンクリート・鋼構造物の設計にも非常に有用です。AutoCADなどと異なる点は、部材をファミリとして作成しそれらを組み合わせて3次元オブジェクトとして構築することです。さらに、柱、梁、基礎、鉄筋などあらかじめソフトに登録されているファミリがあり、編集をして使用することが可能なため、業務の効率化につながります。本コースでは、既存のファミリを用いて、柱・梁構造物モデルの作成、逆T擁壁モデルの躯体、同配筋、鉄筋集計表の作成方法、3次元モデルからの2次元図面の作成方法を学びます。
⑧ 橋梁モデル(Revit)
⑨ 統合モデル作成2(Infraworks)
Infraworksは、主に道路構造物の基本設計を行うためのソフトウェアです。このソフトウェアでは、Civil 3Dと同じように、地盤情報を読み込んで、道路の平面線形を入力すると現況縦断面が自動的に生成され、その中に計画縦断線形を入力し、区間毎に、切土盛土、トンネル、橋梁の選定をし、基本横断面を入力すると、自動的に道路が設計されます。さらに、切土・盛土の土工量、橋梁の表面積やトンネルの延長などが自動的に求められます。これらの数量に各々、適当な概算単価を掛け算することにより、直接工事費の概算が求まります。このソフトウェアを用いることにより、比較設計が非常に短い時間で効率的にできるようになります。さらに、鳥観図やドライビングシミュレーションなどのアニメーションも作成でき、景観検討が容易に行うことができます。また、交通量を入力すると。交差点などの自動車運行シミュレーションを行うことができます。
本コースでは、Infraworksの初級編として地盤情報、航空写真、道路網、建築物、点群データ、他ソフトウェアで作成した3Dモデルデータの読み込み及び、編集、表示、アニメーションの作成等を学びます。
本コースでは、Infraworksの初級編として地盤情報、航空写真、道路網、建築物、点群データ、他ソフトウェアで作成した3Dモデルデータの読み込み及び、編集、表示、アニメーションの作成等を学びます。